人名の読み恐るべし〜《岡野寿美》と《豊田義一》のこと〜 |
- 日時: 2003/01/11 23:34
- 名前: Ueda
- 人名の読みほど難しいものはないでしょう。
ご存じのように戸籍にもふりがなの欄がありませんので、人名の読みには非常に苦労します。 例えば、《岡野寿美》の場合です。 彼女は作曲家・岡野貞一の姉にあたります。小野田元(はじめ)牧師と結婚。貞一を岡山に引き取りますが、ある文献に「すみ」とありました。これを信用して『謎とき 名作童謡の誕生』の53頁では、そのようにルビをふっておきました。 ところが、このほど童謡研究家の山下英一さんからご丁寧なお手紙をいただきました。山下さんによりますと、「としみ」という読みが正しいのだそうです。重版を出す機会があればこの部分を訂正しなければなりません。  そういえば、童謡「花かげ」の作曲家《豊田義一》の読みも気になっています。 「とよた」「とよだ」「ぎいち」「よしかず」のどれが正しいのでしょうか? DOYO-NET(http://doyo.jp/index.htm)を主宰しておられる醍醐伸明さんにお訊ねしたりしながら、ひとまず「とよたよしかず」(204頁)と読んでおくことにしました。しかし、本人は「とよだぎいち」という読みも許容していたようです。 本当のところ、これでよかったのだろうかと不安です。もし、何かご存じのことがあれば、ぜひお教えください。 
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